コブナナフシ

ナナフシ目 コブナナフシ科(フトナナフシ科) 体長約50mm 

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夜の森で出会ったメス成虫。

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本当に枯れ枝のようにしか見えなかった。

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腹端の膨らみが特徴的。

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夜の森で地上を歩いていたメス。

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腹部中央が極端に幅広になっているのがメス特有の体型のようです。

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早朝の森で見付けた3齢ほどの幼虫。

九州南部から薩南諸島、南西諸島全域に生息する一風変わった姿のナナフシで、マレーシアなどに生息する「コノハムシ」の属する「コノハムシ科」に入れる考え方もあるようです
ishidaは八重山遠征の際に西表島と石垣島でしか見たことがありませんが、いずれにしても極端に隠蔽的なうえに夜行性のためか、なかなか出会う難易度は高めに感じます。

頭部には名前の通り特徴的なコブやトゲを持ち、眼の位置や体節構造・体の輪郭が判り辛い非常に優秀な擬態の成果を感じます。
また、色合いや輪郭の判り辛い造形で認識し辛いのですが、よくよく見れば成虫は小さくて痕跡的な翅を持っているのが判ります。

本種の場合は単為生殖を主とする他のナナフシの主流と違って、主に両性生殖で繁殖するとのことですが、まだオス個体には出会ったことがありません。