タイリクアリグモ
節足動物門 クモ綱 ハエトリグモ科 体長約5mm
ちゃんと顔が見える画像はほんの少し(^^;
全くこちらとは目を合わせてくれません。
とにかく動きが激しく、お尻を上下にフリフリして歩いています。
メス成体と思われる個体。サイズはずっと小さいが色合いは「ヤガタハエトリ」のメスにも似て見える。
最初に見付けたこの個体はどうも亜成体っぽい。
成体オスでも突き出した鋏角を含めて体長5mmほどの極めて小型のアリグモの仲間で、これまで地上でしか見たことがありません。 それにしても、最初に見た頃にはメスなのか未成熟なのか判りませんでしたが、初めて成体のオスを見た時には「成体でもこんなに小さいの?」と驚きました。 とにかく小さくて動きも激しいうえに草の間からほとんど出てこないため撮影にはとても苦労させられ、ピントのズレた写真や前後の切れた写真が大量生産され、ほとんど満足な写真が撮れていません(^^; ネットやFBで本種を検索してみると色合いが本種同様に赤褐色を呈する「ヤガタアリグモ」を本種だと誤同定している記事が多くあり、注意が必要です。(大きさも生態も全く違うけど)
見掛けるのは休耕田周辺の背丈の低い草地の根際で、色彩のよく似た「トビイロケアリ」が活動している周囲を歩き回っていましたが、「アオオビハエトリ」のようにアリに積極的に近付くことはなく、逆にアリが近付くと素早く後ずさって離れていました。
観察できる機会が少なく、見られる場所や時期も限られているため、それらの行動が本種にとって普通のことなのかどうかは不明です。
「ハエトリグモハンドブック」(文一総合出版)著者の須黒さんのHP「ハエトリひろば」で紹介されている本種の解説には「もう二度と撮影したくない」とまで書かれていました(^^;
須黒さんによるハンドブック出版のためのハエトリグモ撮影の苦労話が文一総合出版のサイト「BUNA」に掲載されており、激しく同感です(^^)