ネコハエトリ 

ハエトリグモ科  体長7mm前後

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オスの触肢の先端はあまり肥大しません。

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成体オスの腹部はメス同様の模様が残るものとそうでないものが見られます。

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やや茶毛が多いが、腹部に模様が無いオス成体。

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オスは黒々、ごわごわ…

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メスはもじゃもじゃ、ふさふさ?

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ハグロケバエを捕食するメス。

生垣や樹上で普通に見られるハエトリグモですが、成体のオスは春の短い期間にしか見られません。
成体のオスは腹部が茶色い以外はほとんど真っ黒で、かなり目立ちますが、成体になる前はオスもメスによく似た色合いでなかなか見分けがつきません。
(本種はオスの触肢末端のふくらみも目立たない部類なのでよけいに見分けづらいんです)

オス成体の第一脚は長大で、メスに出会ったオスはこの脚を広げて求愛のダンスをしたり、オス同士での闘争に使い、関東の一部ではそれを「ホンチ(またはフンチ)」と呼んでこのクモのオス同士を戦わせる遊びとして愛好されていたとのことです。
(現在、横浜市では「ホンチ」を市指定の無形民俗文化財に登録しているとのこと。)

1980年代の前半に、NHKでタモリ氏がナビゲートする「ウォッチング」という番組があり、その中でこのハエトリグモを特集した回があって初めて本種の存在を知りました。
自分の中では「チャスジハエトリ」が自宅で見る普通種で、本種は「見たことが無いハエトリグモだな」と思っていましたが、実際に生き物の観察を始めてみると意外にも自宅周辺でも最も普通な種類の一つでした(^^)