カラスハエトリの一種

ハエトリグモ科  6mm程度

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背面の模様はこれがスタンダードかどうかは判りませんが、これが成熟オス。

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前脚の腿節内側に疎らな白い短毛が生えているのが特徴的。

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小型のハエトリグモらしく、前中眼が相対的に大きくて可愛い。

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同所的に見られたメス個体。

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こちらも顔面の幅は狭め。

「ハエトリグモハンドブック」(文一総合出版:須黒達巳さん著)によると、沖縄には「カラスハエトリ」や「ヒメカラスハエトリ」自体は分布していないそうですが、いくつかの未記載の近縁種が生息しているようです。
ishidaはこれまでの沖縄遠征では本種を含めて2〜3種のカラスハエトリ属と思われるハエトリグモを見ています。

その中で、本種はオスとメスが両方確認できたと思っている唯一のものです。
(しかし「同時期に同じ場所・同じ環境下で見た」というだけで、「雌雄のセットで見た」というわけでもないので、実は間違っているかも…です)

 

サイズ的には「ヒメカラスハエトリ」よりやや大きいといった程度で、小型種の常とはいえ同属の者達に比べてもずいぶん前中眼が大きくて可愛らしく見えます(^^)
眼が大きいだけでなく、顔面の幅も狭めに見えます。
また、「カラスハエトリ」の場合は前脚腿節の内側にはあまり毛が生えていないのに対し、本種の場合は白くて短い剛毛が疎らに生えている、というのも特徴的に感じます。
(同様に、大きさや形態、模様までカラスハエトリにもっとよく似た種も見掛けましたが、そちらは触肢の形態がカラスハエトリとはやや違って見えた。)